【PVコラム 第15回】太陽光発電は雨の日や曇りの日でも発電する?発電量への影響を解説

雨の日は太陽光発電が発電しない?
「太陽光発電は太陽が出ていないと発電しないのでは?」太陽光発電を検討している方の中には、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。太陽光発電という名前から、「晴れた日にしか発電できない」と思われがちですが、実際には雨の日や曇りの日でも発電します。太陽光パネルは、直接太陽が見えているときの光だけでなく、雲を通り抜けた光や周囲から届く光も利用して電気を作ることができます。ただし、晴天時と比べると発電量は少なくなります。
では、雨の日や曇りの日にはどのくらい発電量が低下するのでしょうか。また、天候による発電量の変化は、年間の電気代や太陽光発電の経済効果にどの程度影響するのでしょうか。この記事では、太陽光発電と天候の関係、雨の日・曇りの日の発電量、発電量が低下する理由、年間を通した考え方についてわかりやすく解説します。
太陽光発電は雨の日でも発電する?
結論からいうと、太陽光発電は雨の日でも発電します。
太陽光パネルは、太陽から届く光を利用して電気を作ります。そのため、空が雲に覆われていても、雲の隙間から届く光や雲を通過した光があれば発電することができます。ただし、晴天時と比べると太陽から届く光の量が少なくなるため、発電量も低下します。
つまり、
晴れの日=発電量が多い
曇りの日=発電量が少ない
雨の日=さらに発電量が少なくなることがある
というのが基本的な考え方です。
雨が降っているからといって、発電量が「ゼロ」になるわけではありません。
曇りの日はどのくらい発電する?
曇りの日も、太陽光パネルには光が届いています。ただし、厚い雲に覆われている場合は、晴天時と比べて発電量が大きく低下することがあります。
一方で、薄曇りの場合は比較的多く発電できることもあります。つまり、「曇りだから発電量が○%になる」と一律に決めることはできません。雲の厚さや天候、時間帯、季節などによって発電量は大きく変化するためです。
例えば、同じ「曇りの日」でも、
- 薄い雲が広がっている
- 厚い雲で空が暗い
- 雲の切れ間から太陽が出ている
- 一時的に雨が降っている
など、状況によって発電量は異なります。そのため、太陽光発電の性能を判断するときには、1日単位の発電量だけを見るのではなく、月単位・年間単位で確認することが重要です。
雨の日に発電量が減る理由
では、なぜ雨の日は発電量が少なくなるのでしょうか。
大きな理由は、太陽光パネルに届く光の量が減るためです。太陽光パネルは、太陽から届く光エネルギーを利用して発電しています。雨の日は厚い雲によって太陽光が遮られるため、パネルに届く光が少なくなります。その結果、晴天時と比較して発電量が低下します。また、雨の強さや雲の厚さによっても発電量は変わります。そのため、「雨の日だから発電しない」と考えるのではなく、天候によって発電量が変動する設備と考えることが大切です。
太陽光発電は天候によって発電量が変わる
太陽光発電の発電量は、天候だけでなくさまざまな条件によって変化します。
例えば、
- 晴れ・曇り・雨などの天候
- 季節
- 日照時間
- 太陽光パネルの向き
- 屋根の角度
- 周辺建物や樹木による影
- パネルの汚れ
- パネルの性能
などが影響します。そのため、太陽光発電を設置した場合、「毎日同じ量の電気が作れる」というわけではありません。天候による発電量の変化を前提として、年間を通した発電量を考えることが重要です。
冬や梅雨は発電量が少なくなる?
「冬は太陽が弱いから発電しないのでは?」と思う方もいるかもしれません。実際には、季節によって日照時間や天候が変化するため、発電量にも違いが出ます。例えば、梅雨の時期は雨や曇りの日が多くなるため、発電量が伸びにくい傾向があります。一方、冬は日照時間が短くなるものの、晴天の日にはしっかり発電します。また、太陽光パネルは高温になると発電性能が低下する特性があるため、「夏だから必ず一番発電する」とは限りません。太陽光発電では、日射量や日照時間、気温などさまざまな要素が関係しています。
雨の日には意外なメリットもある?
雨の日は発電量が少なくなるため、太陽光発電にとってデメリットのように感じるかもしれません。しかし、雨には別のメリットもあります。それが、パネル表面の汚れが洗い流されることです。太陽光パネルには、長期間使用していると砂ぼこりや鳥のフン、落ち葉などが付着することがあります。こうした汚れが蓄積すると、パネルに届く光が遮られ、発電量の低下につながる場合があります。雨によって汚れがある程度流されることで、パネル表面がきれいになることもあります。ただし、すべての汚れが雨だけで落ちるわけではありません。特に鳥のフンなどの固着した汚れや、雨水が乾いた後に残る汚れには注意が必要です。
発電量が少ない日は電気代が高くなる?
雨や曇りの日は太陽光発電の発電量が減少するため、太陽光発電だけで家庭や事業所の電力をすべてまかなうことが難しくなる場合があります。発電量が使用電力量を下回った場合には、電力会社から電気を購入することになります。そこで重要になるのが、太陽光発電と蓄電池の組み合わせです。晴れた日に発電した電気を蓄電池に貯めておけば、夜間や天候が悪い日に利用することができます。また、エコキュートと組み合わせて、太陽光発電の電気を給湯に活用する方法もあります。「発電した電気をどう使うか」まで考えることで、太陽光発電のメリットをさらに活かすことができます。
太陽光発電は「1日の発電量」だけで判断しない
太陽光発電を導入した後、「今日は雨だったから、ほとんど発電していない」と不安になることがあるかもしれません。しかし、太陽光発電は天候によって発電量が変動する設備です。雨の日や曇りの日があるのは当然であり、重要なのは年間を通してどれくらい発電できるかです。例えば、晴天の日に多く発電し、雨や曇りの日には発電量が少なくなるという変動を繰り返しながら、年間の総発電量が決まります。そのため、導入前には地域の日射条件や屋根の向き・角度、設置容量などを考慮して、年間発電量をシミュレーションすることが大切です。
太陽光発電の発電量を維持するためにメンテナンスも重要
天候だけでなく、太陽光パネルの汚れや設備の劣化も発電量に影響する可能性があります。特に長期間使用している場合には、発電量の推移を確認することが重要です。「以前と比べて発電量が明らかに少なくなった」という場合には、パネルの汚れだけでなく、パワーコンディショナーや配線などに問題がないか確認する必要があります。定期的な点検やメンテナンスを行うことで、設備の異常を早期に発見し、安定した発電を維持しやすくなります。
太陽光発電は天候に左右されても十分活用できる
太陽光発電は、晴れの日だけしか発電できない設備ではありません。雨の日や曇りの日でも発電しますが、太陽から届く光の量が少なくなるため、晴天時と比較すると発電量は低下します。しかし、太陽光発電の導入効果を考える際には、1日や数日間の発電量だけを見るのではなく、年間を通した発電量と電気の使い方を考えることが重要です。さらに、蓄電池やエコキュートなどを組み合わせることで、晴れた日に発電した電気を有効活用し、天候による発電量の変動を補うこともできます。太陽光発電を検討する際は、単純に「晴れの日が多いか」だけではなく、建物の条件や電気使用量などを含めてシミュレーションすることをおすすめします。「雨の日や曇りの日でも太陽光発電は使えるの?」という疑問を持っている方も、まずは年間を通した発電量と電気代削減効果を確認してみましょう。

